About MiSHŌ
Fujino (population of 8000 residents) is known as an art village and one of the Transition Movement towns in Japan. With history as an artists’ colony where artists evacuated during the Second World War, Fujino has been the site of several art projects and residencies since the 1990s.
It is a decentralized satoyama*, consisting of dozens of villages nestled in the valleys overlooked by the Tanzawa Mountains, surrounded by rich forests and streams.
Misho (実生) is named after a Japanese word for “seedling.”
Just as people have maintained the vitality of forests by improving the environment and taken care of satoyama as areas that sustain their daily lives, our project uses this word with the intention to cultivate the ground for co-creation where artists and local people can interact and spontaneously generate new ideas and creative solutions. By connecting these activities and the network of creative people to the world, we aim to make the area a global hub for the regeneration of natural and cultural ecosystems.
Currently, we are running a series of pilot residency programs in collaboration with the Lithuanian Embassy in Japan. While the residency is based in temporary settings, we are seeking a permanent space to develop collaboratively with the local community and MiSHŌ residents.
We envision MiSHŌ as a space that welcomes everyone for educational and cultural events, spontaneous happenings and organized community activities.
It is a self-directed and self-funded residency. Open to practitioners of diverse, boundary-crossing fields, participants can benefit from the connections to a local community actively engaged in creative and sustainable practices, and an environment rich in nature. MiSHŌ will offer support to residents in the achievement of their goals during the residency.
Our future hope is to develop an artist exchange program for local Fujino artists that will develop into wider ranging opportunities/ partnerships within Japan and with international artists and likeminded residencies.
MiSHŌ is run by Kohei Hashimoto and Vika Množina Hashimoto.
* Combining the words sato (village) and yama (mountain), satoyama are areas located in areas between mountain foothills and arable flat land. They have been developed by villages and communities through centuries of small-scale agricultural and forestry use.
戦時中この地に疎開してきた芸術家による芸術都市構想をはじめ、80年代以降の様々なアートプロジェクトやレジデンスプログラムを市民主導で行ってきた豊かな文化的土壌、そして、トランジションタウンをはじめとした市民活動やオルタナティブ教育、森の再生活動などを全国に先駆け行ってきた寛容な地域性を背景に、私たちは、アートとエコロジーが交わる現代の視点から、地域内外のクリエーターによる共創を支援するレジデンス・プログラムやコミュニティ・アート・プロジェクトを行っていきます。
種子から発芽して育った幼植物を意味する「実生」。
この言葉を掲げた私たちのプロジェクトでは、里山に人が関わり環境を整えることで森の生命力を生活に活かしてきたように、アーティストと地域の人々が交流することで、新たなアイディアや創造的なソリューションの自発的な芽生えを支える文化的土壌を耕していきます。
そして、この場から生まれる有機的でクリエイティブな活動や人のネットワークを世界へとつなげるハブとなることで、この地域から自然と文化のエコシステムの再生を促していくことを目指します。
当団体初となる今回のレジデンス・プログラムは、駐日リトアニア共和国大使館と連携したパイロット事業です。地域の協力を得て地域内の遊休施設等を活用した海外アーティストの滞在制作と地域の魅力を再発見するコミュニティ・プログラムを実施します。
今後は、地域や各機関との連携を強めながら複数のパイロット事業を継続的に行い、より恒久的な文化交流拠点としてのレジデンス施設の設立に向け、地域コミュニティとレジデント・アーティストと共に活動を展開していきます。
The Beauty of Everyday Things / FUJINO PHOTO PROJECT
Fujino・フォト・プロジェクト ー The Beauty of Everyday Things
神奈川県北西端の街・藤野に暮らす家庭を対象に、里山でのありふれた日常の中から瑞々しい今の瞬間を詩的な方法で捉えることを試みるフォト・プロジェクトです。
このプロジェクトは、2つのフォト・シリーズから成り、それぞれ最終的に本として出版することを計画しています。
このプロジェクトを通じて、この地域に暮らす人たちの中にさらなるつながりや連帯感が生まれたり、さらには地域を超えて共感を呼ぶものを作ることを目指します。
助成:藤野まちづくりセンター地域活性化事業交付金
この2つのフォト・シリーズ制作のため、それぞれ撮影に協力していただける地域の方を探しています。
詳しくは以下シリーズの概要をご覧いただき、ぜひ、ご参加ください!
プロジェクトのタイトルは、民藝運動の設立者の一人である柳宗悦のエッセイ「The Beauty of Everyday Things」(邦題「下手ものの美」)から引用しています。
柳はここで主に普段使いの物の美しさについて書いていますが、このプロジェクトで表現したい美しさの本質もここに表されています。
誰もがありふれた日常にある美しさの一部でありその作り手でもある。
そのようなことを表現したいと思っています。
The title for the series is borrowed from Soetsu Yanagi book, The Beauty Of Everyday Things.
In the book S.Yanagi writes about ordinary appliances/objects those beauty is inherent in it’s simplicity.
They are churned out without much thought by artisans, as continuously as repetitive buddhist chant.
In these photo series a simple plate stands for a daily life: too insignificant, too brief, too ordinary to pay attention to,
but if allow a pause, if allow to look at the detail with an intention- the beauty is present.
What is beauty?
A singularity of a moment
A constelation within scattered things,
The universe and yet only a brief glimpse. Life, time, reflected in mundane settings.
Everyday Cooking Rice Ritual 毎日のご飯炊き(仮題)
炊いたご飯というのは日常的な主食ですが、ご飯の炊き方、用いる道具、好みなどみんなそれぞれ独自のスタイルを持っているのではないしょうか。
このシリーズでは、この地域に暮らす家庭の中の些細な視点から「ご飯を炊く」という日常のありふれた儀式/行為に表れるありのままの美しさを捉えることを試みます。
主に、60歳以上の、可能であれば藤野出身の方からお話を聞き撮影を行うことで、ご飯に関する子どもの頃の記憶や、この地域特有の思い出や歴史を紐解きながら、視覚的な物語を作りたいと考えています。
上記の通り、60歳以上の藤野出身の方でご協力いただける方を探しています。
また、この方はどうかな、と思うお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。
写真撮影とインタビューは、数回のセッションにわたって行います。
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今後、各シリーズのテーマに関連した集まりやワークショップ等の開催を予定しています。
こちらは決まり次第改めてお知らせいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
【ご連絡先】
Fujino・フォト・プロジェクト事務局
ENGLISH
Everyday Ordinary ありふれた日常(仮題)
ドキュメンタリーのように物語を作るわけではなく、ある家族の、ありふれた日常の中のつかの間の時、親子の風景など、日常の中にある美しさ、些細な日常の細部に宿る美しさを詩的に表現することを試みます。
写真は主にフィルムを使用し、不明瞭な像、不完全なフォーカスなどの撮影スタイルから記憶のような質感のあるイメージを創ります。
このシリーズの制作にあたって、ご自宅の環境を公開してくださるご家族を探しています。
綺麗に片付いた完璧なお家でなくて構いません!家族形態やその環境の中にある多様性を求めています。
撮影は1年程の時間をかけて行う予定です。
【ご連絡先】
Fujinoフォト・プロジェクト事務局
ENGLISH
MiSHŌ Residency 01
About the Project
ナイチンゲールの回廊
作曲家でサウンド・アーティストのアグネ・マトゥレヴィチューテは、「Nightingale corridor − ナイチンゲールの回廊」と題した音楽パフォーマンスの制作を日本で開始します。本作品で彼女は、自身がこれまで精力的に取り組んできた「空間における音の探求」という制作テーマをさらに発展させ、伝統的な楽器を用いて演奏するといった従来の音楽概念を解体した上で、環境や建築そのものを主な音楽的要素として扱う作品制作を試みます。
京都を訪れた彼女は、二条城の「鶯張りの廊下」にインスピレーションを受けました。
この体験は、「建物を楽器と捉えることができるだろうか」という建物から発せられる音から構成されるサウンドとダンスのパフォーマンス作品の着想へとつながります。
アグネと今回の作品の制作チームは、このテーマを巡りリサーチを行うために藤野に滞在します。日本のとりわけ里山の風景が残る藤野の集落の音風景、そして、地域の人たちと交流し人々がそのような音たちをどのように感じながら暮らしているか探求したいと考えています。
滞在中には、ワークショップとインスタレーション展示の開催も予定しています。
english
Community Program
2024. 7.23(火) 14:45 - 18:00
サウンドウォークとムーブメントワークショップ in 篠原
info
2024. 7.24(水) 13:00 - 17:00
サウンドインスタレーション @ 大石神社
info
会場までのアクセス
【主催】MiSHŌ Fujino / MMLAB (Arts and Science Lab)
【助成】ヴィリニュス市 / Lithuanian Council for Culture
【協力】駐日リトアニア共和国大使館 / 虫村(BUGSON)/ 大石神社 / 篠原のみなさん / 森のイノベーションラボ FUJINO